インデックス投資の出口戦略とは?どんな種類がある?4%ルールがおすすめ

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インデックス投資の出口戦略とは?どんな種類がある?4%ルールがおすすめ
悩んでいる人

インデックス投資をしているけど、どのように取り崩していけばいいのかな。できる限りお得に取り崩したい。
インデックス投資の出口戦略について詳しく知りたい!

こんな疑問を解決していきます。

インデックス投資で資産を増やしたあと、取り崩さずお金を利用しなければ何のための資産形成だったのかという話ですし、取り崩すならできる限りお得に取り崩してお金を利用していきたいですよね。

インデックス投資の出口戦略にはどのような方法があるのかを解説し、その中でもおすすめの取り崩し方について解説します。

本記事の内容
  • インデックス投資の出口戦略とは
  • インデックス投資の出口戦略にはどんな種類がある?
  • おすすめの出口戦略と実際に僕が計画している出口戦略
  • おすすめの出口戦略の注意点
簡単に自己紹介
じんのプロフィール画像

じん(仁)

  • 貯金0から資産形成スタート(2018年~)
  • 現在資産2900万
  • インデックス投資がメイン
  • 子持ち会社員(ITエンジニア)
  • 様々な副業に挑戦中
  • 資産形成を中心に情報発信中

>>詳しいプロフィールと資産推移

それではさっそく解説していきます。

目次

インデックス投資の出口戦略とは

インデックス投資の出口戦略とは

インデックス投資における出口戦略とは何かについて解説していきます。

インデックス投資とは

まず、インデックス投資とは何かについて簡単に解説していきます。

インデックス投資とは、S&P500や日経平均などの市場の値動きを表す指数に連動するように運用されているファンドを購入して投資する手法です。

指数に沿って資産が増えたり減ったりしていき、長期的に見て資産を増やすことができるとされ、人気の投資手法です。

インデックス投資の特徴として、一般的に配当金などが出ることはありません。保有しているファンドを売却して、初めてお金として利用することができます。

インデックス投資については以下で詳しく解説しています。

出口戦略とは

コツコツとインデックス投資を進めて、無事に資産を増やすことができたとします。

さて、そのあと築いた資産を使っていこうと思うと、保有しているファンドを売却してお金にする必要があります。

この築いた資産の取り崩し方の戦略を一般的にインデックス投資における出口戦略と言われます。

じん

出口戦略にはどのような種類があるのかをこれから解説していきます。

インデックス投資の出口戦略の種類

インデックス投資の出口戦略の種類

インデックス投資の出口戦略にはどのような方法があるのでしょうか。

出口戦略の種類をまとめると以下の通りです。

インデックス投資の出口戦略の種類
  • 一括売却
  • 必要額を随時売却
  • 4%ルール(引退時の資産額の4%)
  • 4%ルール(毎年の資産額の4%)

一つずつ解説していきます。

一括売却

名前の通り、持っているファンドを全て一括で売却し、現金化する方法です。

売却した後は、株価の変動等で資産額も変動するようなことはないので、計画を立てやすいというのがメリットです。

ですが、少しずつ取り崩した方が、残った資産を運用できるので、資産を長持ちさせることができる可能性が高いです。
(取り崩し時期に永遠と暴落していれば別ですが)

必要額を随時売却

一括売却とは対称的に、必要な額を随時売却していく手法です。

運用しながらの取り崩しになるので、一般的には一括売却よりも資産を長持ちさせることができます。

4%ルール(引退時の資産額の4%)

4%ルール(引退時の資産額の4%)という出口戦略があります。

追加購入を辞めたタイミングに保有しているいるインデックス投資の資産額の4%にあたる額を毎年取り崩す方法になります。

具体的な例を挙げると以下の通り。

引退時に資産3000万円を保有。3000万円の4%は120万円

  • 1年目120万円を取り崩す
  • 2年目も資産額に関わらず120万円を取り崩す
  • 3年目も資産額に関わらず120万円を取り崩す

というように、毎年引退時の4%にあたる金額を定額で取り崩し続ける方法です。

なんで4%なの?

と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法はアメリカのトリニティ大学の教授3名による研究によって導かれました。

じん

この研究を「トリニティスタディ」と呼ばれています。

1926年から1995年までのあらゆるパターンを研究し、定額4%を取り崩し続けてもほぼ100%の確率で30年後の資産が残ると導かれました。

詳しくは下記の表をご覧ください。

Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable

この表は資産を〇%ずつ取り崩した場合、〇年後に資産が残っている確率を表しています。4%と30yearsと記載の部分に注目してください。30年後に資産が残っている可能性を表すと以下の通り。

  • 株式100%の場合:98%
  • 株式75%債券25%の場合:100%
  • 株式50%債券50%の場合:100%
  • 株式25%債券75%の場合:100%
  • 債券100%の場合:100%

このようにほぼ100%の確率で資産を枯らすことなく長期的に資産を取り崩すことができることが裏付けされています。

4%ルール(毎年の資産額の4%)

先ほどの4%ルールとは少し異なり、1年に1回取り崩すとして、そのタイミングの保有しているインデックス投資の資産額の4%を取り崩す方法になります。

具体的な例を挙げると以下の通り。

  • 資産額が3000万円。1年目に120万円を取り崩す
  • 資産額が変動し3500万円。2年目はその4%あたる140万円を取り崩す
  • 資産額が変動し2500万円。3年目はその4%にあたる100万円を取り崩す

先ほどの定額で取り崩し続ける方法と少し似ていますが、定額ではなく定率で取り崩し続けます。

インデックス投資をするなら絶対に読んでおくべき本の「ウォール街のランダム・ウォーカー」で紹介されている方法です。

長期で見ると、米国株(S&P500)の利回りは7%、債券の利回りは4%。株式と債券を50%ずつ保有した場合、期待できる利回りは5.5%。インフレ率を1.5%として、実質リターンは5.5% – 1.5% = 4%

と考えて取り崩す方法になります。

おすすめの出口戦略と実際に僕が計画している出口戦略

おすすめの出口戦略と実際に僕が計画している出口戦略

出口戦略の種類について解説しましたが、おすすめの出口戦略について解説していきます。

おすすめの出口戦略は4%ルール(引退時の資産額の4%)

おすすめの出口戦略はずばり、「4%ルール(引退時の資産額の4%)」です。

理由は以下の通り。

  • 4%ルールが最適と研究で裏付けされている
  • リタイアに必要な資産額を計算できる

先述した通り、4%ルールが資産を長持ちさせながらの最適な取り崩し方と研究で裏付けされています。

また、引退時の資産額の4%を毎年取り崩すと決めておくことで、仕事をリタイアするのに必要な資産額も計算することができるのでおすすめです。

具体的にどういうこと?

毎月の生活費が25万円の場合、年間で300万円が必要になります。

つまり、300万円÷4%(0.04)=7500万円を用意しておけば、毎年300万円ずつ切り崩していっても長期間資産を枯らすことなく、生活を送ることができます。

一括売却などの場合、自分がいつ人生を終えるか分からないので、はっきりといくらの資産を築けばいいかを算出することができません。

その点、4%ルールであれば毎年の生活費さえ分かれば、仕事をリタイアするのに必要な資産額を計算できるのでおすすめです。

僕が計画している出口戦略

最後に僕が計画している出口戦略を紹介します。
(基本は4%ルールで少しだけ変更しています。)

どのタイミングで4%を売るかまで考えてみて、以下のように取り崩そうと思っています。

引退時の資産額の0.3%を毎月取り崩す

インデックス投資の購入方法のドルコスト平均法と同じく、取り崩し方もできる限り分散させた方が良いと考えています。

毎月0.3%ならば、1年間で0.3%×12ヵ月=3.6%で4%未満でより安心して取り崩すことができます。

と言っても、最終多くの資産を抱えたまま人生を終えてももったいないとも思うので、時期を見て取り崩す率を増やすかもしれません。

ですが、現在はこのように考えています。

出口戦略の4%ルールの注意点をまとめて解説

出口戦略の4%ルールの注意点をまとめて解説

出口戦略である4%ルールがおすすめと解説しましたが、注意点もいくつかあります。

注意点をまとめると以下の通り。

4%ルールの注意点
  • 4%ルールの研究は米国を対象としている
  • 円で取り崩すことになるので為替の影響もある
  • 未来を保証してくれるものではない

一つずつ解説します。

4%ルールの研究は米国を対象としている

定額で取り崩す4%ルールも、定率で取り崩す4%ルールもどちらもアメリカを対象に唱えられた出口戦略です。

なので、投資先がアメリカなら参考になるのですが、インデックス投資でも日本株などを対象に投資している場合などは参考にならないので注意しましょう。

円で取り崩すことになるので為替の影響もある

アメリカを対象にインデックス投資しているからと言って、4%ルールが必ずしも適用されるわけではありません。

というのも、僕たちがお金として利用するお金はドルではなく、円だから。

4%ルールはアメリカで研究されたもので、ドルでお金を取り崩すことを前提としています。そのドルを円に換えて僕たちはお金を利用することになるので、為替にも影響されるということは覚えておきましょう。

じん

だからと言って出口戦略を何も考えないのが一番おすすめできません。為替にも影響があることを踏まえ、取り崩す額を調整するなど対策をすれば4%ルールはかなり参考になるはずです。

未来を保証してくれるものではない

1926年から1995年までの研究のトリニティスタディも、定率で4%取り崩す背景となる米国株の利回りは7%で債権の利回りは4%など、どちらも過去の見た結果に過ぎません。

過去がそうだからと言って、未来も必ずそうなるとは限りません。

4%ルールの出口戦略だから絶対に安心というわけではなく、未来を保証するものではないことは理解しておきましょう。

さいごに インデックス投資しているなら出口戦略まで考えておこう

いかがでしたでしょうか。

本記事ではインデックス投資における出口戦略について解説しました。

本記事のまとめ
  • 出口戦略とはインデックス投資で築いた資産の取り崩し方を示した言葉
  • 出口戦略には一括売却や4%ルールなどの方法がある
  • 出口戦略は4%ルールがおすすめ
  • 4%ルールは研究によって最適と裏付けされている

なんとなく老後が不安だからなどの理由でインデックス投資をされている方もいらっしゃるかもしれませんが、インデックス投資をするなら出口戦略まで考えておくことをおすすめします。

いざ、取り崩すときが来た時に慌てて売却してしまい、大きく損をする可能性があるからです。

人によって出口戦略は変わるかもしれませんが、4%ルールを基本に考えるのが良いと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

今回は以上です。

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